新卒1年目、会社を辞めたい。そんな人に贈る転職のススメ
- カテゴリ名:今日からの転職活動
新卒で就職した会社を辞めたいと感じ、真剣に転職の道を検討することがあります。
それがまだ社会人1年目だとしたらどうでしょうか?
本当に転職してもいいのか、転職事情はどうなのか、慎重に見極める必要があるでしょう。
とはいえ熟慮したうえで転職を決めたなら、しっかりと成功確率の高い方法を使って内定を勝ち取るべき。
ここでは、新卒1年目で会社を辞めたいと感じた人に贈る転職のススメとして、転職理由や転職事情、おすすめの転職エージェントなどを紹介します。
目次
社会人1年目で転職を考えるとき
「新卒で入社してまだ1年目、そんな短期間での転職を考えるなんて情けない」と思う必要はありません。
入社1年目で転職を考える人にもれっきとした理由があるのです。
では、社会人1年目の人が会社を辞めて転職したいと思うのはどんなときなのでしょうか?
ここでは、社会人1年目が転職を考える理由を紹介します。
就活中と入社後のギャップ
学生時代にはさまざまな業界、企業へ就職活動をおこないます。
転職組のような「在籍しながらの職探し」という選択肢がありませんから、逃げ道がなく、精神的にも追い込まれやすいのが就職活動。
1人で3桁応募をする人もいるぐらい過酷な戦いになる可能性もあります。
学生時代はまだ働くということについてアルバイト以外の経験値がないため、自身の希望やイメージで就職先を探さないとなりません。
転職活動に比べると入社前後のイメージにギャップが大きくなるのは当然のこと。
「思っていた以上に大変だった。」となってしまうのも仕方がないことなのです。
入ってみたらブラック企業だった
学生時代のように自由な時間もなく、毎日先輩や上司に気を使うのが職場というもの。
仕事が大変なのは、学生であってもある程度想像ができることでしょう。
しかし、ブラック企業かどうかを見極めるのは相当に難しいと言えます。
経験値がある転職組でさえ、転職先にブラック企業を選んでしまうことがあるのですから、学生時代に選んでしまうのは不運としか言いようがありません。
学生を騙す、誤解させるようなことを言って応募者を募る、企業側に問題があると言えるでしょう。
「入ってみたらブラック企業だった」という場合は入社1年目で転職を考えるのも一つ。
長く我慢してからよりも、「社会における常識とは何なのか」を調べてから、早めに見切りをつけて別の会社に転職すれば、今からでも十分に再スタートが切れるでしょう。
給与や待遇がよくない
学生時代の一人暮らしと、社会人として自分の給与だけで生活するのとでは、全く違う意味を持ちます。
学生時代の一人暮らしは、単に一人で生活しているだけ。
親からの仕送りを受け、親の健康保険の扶養に入り、家賃や水道光熱費を気にすることなく生活できたという人も多いのではないでしょうか。
もちろん、親からの仕送りを一切受けず、学費や家賃までも自分のお金で払っている人もいます。
しかし、多くの学生は就職してはじめて、「何にどれぐらいお金がかかるのか」を、本当の意味で理解するのです。
就職した会社の給与では、生活が苦しい、福利厚生などもほとんどないなどの理由で辞めたくなるのも、社会人1年目の憂鬱なのです。
人間関係がうまくいかない
学生時代の人間関係は、「同世代の気が合う仲間」「自分が好きな人」とだけ付き合っていれば、それなりに楽しく生活を送ることができます。
しかし、社会人になるとそうはいきません。
毎日顔をあわせる職場の人にも、嫌な人も厳しい人もたくさんいます。
年齢も幅広いため、誰とでもうまくやっていくことはとても難しいでしょう。
社会人経験があると「そういうもの」と諦めもつきますが、社会人1年目の場合は学生時代との差が激しいため人間関係を苦痛に感じがち。
先輩方も早く育ってほしいという思いから、厳しく指導することが多いため、余計に人間関係が辛く感じるケースもあります。
もっとキャリアアップしたい!
社会人になる前は「こんな仕事がしたい。」「バリバリ仕事ができるようになりたい。」と、期待に胸を膨らませています。
しかし、1年目で大きな仕事を任されることは稀で、電話を取る、基本文書を作成する、先輩に同行してもらっての営業活動などが中心。
上司や先輩から注意されることも多く、自身が思い描いていたようなビジネスマンの姿とはほど遠いことでしょう。
「もっとキャリアアップしたい!」「もっと早く夢を実現させたい。」など、成長を焦ることがあります。
その結果、「もしかしてこの会社ではずっとこのままかも。」と転職を考えるようになるのです。
1年目だけど会社辞めて転職してもいいの?
社会人1年目で転職を考えるとき、本当に辞めていいのかどうかは慎重に決めるべきです。
ここでは、社会員1年目に会社を辞めたいと思ったら思い出してほしい、1年目の転職事情を解説します。
第二新卒としての価値がある
早急に見切りをつけて社会人1年目として転職することのメリットは、第二新卒としての価値があることです。
通常の転職では即戦力を求められますが、新卒と第二新卒まではポテンシャルを見越して採用してもらいやすいです。
第二新卒は新卒と比べて研修がすでに終わっている、ある程度のビジネスマナーを学び終わっている点で企業側からすると教育負担が少ないため歓迎される場合もあるでしょう。
一方で良く思わない企業も
履歴書にウソは書けませんから、社会人1年目で退職したという事実は必ず転職先の知るところになります。
企業の人事担当者は1年目で辞めた人に対して「忍耐が足りない」「何か問題があったのでは?」という印象を少なからず持つことでしょう。
どんな事情があったとしても、人事担当者が見るのは「1年目で辞めた事実」だけ。良く思わない企業があって当然だと覚悟しておきましょう。
キャリアアップを考えるならまだ待とう
企業が新卒の人材を育てるとき、「とりあえずは1年経験させよう」と大概は思います。
数か月では業務が身につかないこともそうですし、1年の中には季節的な要因で発生する業務や、営業活動をするにしても時期が影響して契約が取れる取れないといったケースもあるからです。
つまり、「1年経験させないと一通り教えたことにならない。」ということ。
どんなに優秀な新入社員でも、1年目からいきなり大きな仕事を任せるには不確定要素が大きすぎるため、まだ任せられないと判断する上司が多いのです。
2年目以降になってくると、後輩が入社してくることで堂々としてきますし、「そろそろステップアップさせよう。」と上司や先輩もなるものです。
辞めたい理由がキャリアアップを急いでいるとしたら、まだ待ちましょう。
焦る気持ちは今の仕事をより良くするための工夫や努力への糧とするのがベストですよ。
異なる業界、業種を考えるなら早めに転職を
学生時代に希望したいた業界や業種への就職が叶わなかった人の場合、入社してから「やっぱり違う。どうしても希望の業界や業種で仕事がしたい!」と思うこともあるでしょう。
その場合は辞めたい気持ちをズルズルと引きずるより、早めに転職するのも一つです。
何年も今の仕事を続けた上での転職となると、未経験業界や業種への転職となって不利になるので早めに決断したいですね。
一から仕事を教えてくれるのは、第二新卒までがギリギリです。
ブラック企業の場合は我慢しないで!
入社した企業が不運にもブラック企業だった場合は我慢しないことが大切です。
社会人1年目の場合は企業がどういうものかよくわかっていないため、ひどい企業にいても「こういうものなのかも。」「他の企業に転職しても同じだから我慢するしかない。」と思いがち。
しかし、世の中には企業など溢れていますし、当然ながらブラック企業ばかりではありません。
多くの企業ではコンプライアンスが整備されていますし、企業には従業員を守る「安全配慮義務」という義務もあります。
上司から殴られる、罵倒される、無理なノルマを強いられるなどのパワハラがあるとか、深夜にまで及ぶサービス残業があるといった場合はブラック企業の可能性が高いでしょう。
できれば社会人経験がある人に相談するなどして早急に対処すべきです。
社会人1年目が転職するならエージェントを利用しよう
社会人1年目であってもやむを得ない事情で転職を決意することがあります。
たくさんある選択肢の一つとして転職を選ぶことは間違いではありません。
自信を持って突き進みましょう。
ただし、転職が初めてで転職事情にも詳しくないため、転職エージェントを利用すべきです。
ここでは、社会人1年目の転職でエージェントを利用すべき理由と、おすすめのエージェントを紹介します。
ほんとうに合った企業を紹介してくれる
転職エージェントは転職支援のプロです。
単なる求人紹介媒体ではなく、求職者との面談を通じて希望を聞きだし、どんな方向性で転職活動を行っていくか一緒に考えてくれます。
求職者の適性を見極め、その人にほんとうに合った企業を紹介してくれるのです。
社会人1年目の場合は一人でやみくもに活動しても、新卒での就職活動時と同じ失敗をしてしまう可能性がありますから、プロを頼りましょう。
ホワイト企業の確率が高い
企業が転職エージェントに掲載する場合にはエージェント側の審査があります。
その審査をクリアした企業だけが掲載されることになるため、質のいい企業が集まることになるのです。
サービス残業を強いる、従業員の評判が極めて高いといったブラック企業は審査に通りにくいため、エージェント掲載企業は優良なホワイト企業が多いということ。
また、企業がエージェントに掲載する場合は料金がかかりますから、採用活動に対して意識が高く、それなりにコストをかけられる企業しかそもそも掲載を検討しません。
ハローワークのように無料で掲載できる媒体だけを利用する企業の中には、採用活動にお金をかけたくないという思惑ある企業も存在しています。
そういった企業は資金力がない、人材を軽視する傾向にあるため、あまりおすすめできないのです。
初めての転職ならリクルートエージェントかdoda
転職活動が初めての社会人1年目なら、利用すべきはリクルートエージェントかdodaのどちらかです。
両社とも、エージェントの中で圧倒的な求人件数を誇るため、経験が少ない1年目に必要な選択肢を提供してくれます。
総合型のエージェントなので業界、業種問わず幅広い求人が掲載されており、どんな希望があっても適切な求人紹介が可能です。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは大手リクルートグループの一員で、企業からの信頼感が抜群。
リクルートエージェントにしか求人を出さないと決めている企業もあるため、ここにしかない質の高い求人を紹介してもらえるチャンスがあります。
職務経歴書の作成をサクサク行える、転職に必須の企業情報を独自視点で提供してくれるなど、転職活動をスムーズに進めるための便利ツールも豊富にありますよ。
キャリアコンサルタントも積極的に求人紹介をしてくれるため、早めの転職が叶うことでしょう。
doda
dodaもリクルートエージェントと並ぶ規模をもつ総合型のエージェントです。
さまざまな業界、業種を扱っているdodaですが、特に20代、30代を中心とする若手世代に強みをもっているため、社会人1年目の転職にはもってこい。
強みを活かした紹介を行ってくれるため、第二新卒や経験が少ない人向けの適切な求人を見つけ出してくれる力があります。
キャリアコンサルタントの対応も丁寧で、親切に相談に乗ってくれると評判なので、転職に不安が大きく、頼れる人がいると安心という方はdodaがおすすめです。
1年目で転職を考えるときの注意点
社会人1年目の人が転職を考える場合、すぐに辞めるのではなく冷静に見極める必要もありますよ。
ここでは、1年目の転職を考えるときの注意点を解説します。
転職しても状況が変わらない可能性も
転職理由が職場の人間関係や仕事に慣れないことの大変さだった場合、転職先でも同じ悩みを持つことがあります。
どこに行ってもあり得る理由で転職を考えている人は、転職しても状況が変わらない可能性についても覚えておきましょう。
今だからこそ大変なことも多いですし、最初は苦痛だった職場の人間関係もうまくやっていけるようになることもよくあります。
転職をするからには状況を変えたいですよね。本当の意味で転機となる転職なのか、じっくり考えてみてください。
転職理由をしっかりともつ
社会人1年目という短い期間で辞めるということは、それ相応の理由がなければ面接官を納得させることができません。
なぜあわないと判断したのか、なぜもう少し経験を積まなかったのか、面接官はさまざまな疑問をいだくでしょう。
面接でも転職理由は必ず聞かれますから、面接官を納得させるような転職理由をしっかりもっておきましょう。
休職期間はなるべく短く
ブラック企業に就職してしまった場合など、転職先からの内定をもらうより、先に退職を優先させるべきケースがあります。
それはそれで正しい選択ですが、退職した後は精力的に転職活動すべきです。
無職の期間が長引けば長引くほど、「仕事をしていない間に何をしていたのか?」「本当は働きたくないだけではないのか?」などと疑われてしまって不利になるでしょう。
退職してから活動する方法を取った場合でも、休職期間はなるべく短くが鉄則ですよ。
社会人1年目の転職はまだやり直せるが失敗も多いから慎重に!
社会人1年目で会社を辞めてしまう自分にショックを受ける、情けない気持ちになることもあるでしょう。
しかし、まだ若い今なら十分にやり直しがききます。
転職を決めたら自分の選択に自信をもって、積極的に転職活動をしていきましょう。
ただし、知識不足ゆえの失敗も多いですから、勢いで辞めるのではなく慎重に考え、転職エージェントを上手に利用するなどして冷静に対処していきましょう。
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