読んだビジネス書の学びを仕事に活かす読書術

読んだビジネス書の学びを仕事に活かす読書術

読書を習慣にしているビジネスパーソンは多いものです。
読みたいけど時間がない!なかなか読み進められないと読書に苦手意識を持っている人に、ビジネス書の効果的な読み方を紹介します。

読書が仕事にもたらす効果

仕事に読書の効果を活かして活躍しているビジネスパーソンはたくさんいます。
読書は学びということは多くの人が認識しているところだと思いますが、読書の効果は知識を得るということに留まりません。
具体的にはどんな効果があるのか見ていきましょう。

想像力が増す

ビジネス書の多くが著者の経験に基づいて書かれています。
書かれている内容を読んでいるうちにイメージが広がり、著者の経験を疑似体験することになります。
例えば、何十年も前から変わらない普遍の知恵、行ったことのない場所での経験、まだ得ていないポジションでの振る舞い方など、著者の言葉を通じて新しい経験を見つけることができるのです。

捉え方は千差万別。読む人によってどんなことをイメージするかは異なります。
自分の職業レベルや個性に合わせたシチュエーションが浮かぶこともあるでしょう。
経験したことのない世界、感情、行動を知ることが自分の価値観を広げることもあります。
自分ならこう思うだろうな、こうするだろうなという意見を持つことも。想像の成せる業です。

質の高い本を多く読めば読むほど、それぞれの本での疑似体験が連鎖反応を起こします。
自分で経験する実体験に優るものはないのかもしれませんが、私たちの身体はひとつ。
見るもの聞くものは限られているので、本がその制限を外してくれるものです。
読書で経験するイメージの蓄積も、仕事で関わる人や業務の中で十分に活かされるものなのです。

脳の活性化

読書は勉強と考えると負担になりますが、読書をストレス解消法として位置付けているビジネスパーソンは多いものです。
実際、活字を読むということは脳を活性化させると言われています。
本を読むには集中力もいるので、読書をしている間は、現実のリアルな世界からちょっと離れる時間になるようです。
このことが脳のリセットに繋がっているのです。

言語を司る左脳だけでなく、上記で説明したようにイメージを働かせるので右脳もしっかり使います。
脳には前頭葉、大脳、海馬など色々な部位があるのですが、読書で脳を全体的にバランスよく活性化することができるのだそうです。
脳が活性化されると、記憶力も集中力も増します。
思考する力も身に付いていくので仕事でも役立つというわけです。

語彙力が増す

読書をしていくと大量の言葉に触れますよね。
自分の語彙力が上がることは明白です。
その語彙力は自己表現やコミュニケーションの中で大きく役立つことになります。
新しい言い回しや表現に出会って、無意識にも自分に吸収しているものです。

人と話すとき、人前でスピーチをするとき、メールや文書を作成するとき、自分の表現の引き出しが多いと、より工夫をして伝えることができるようになります。
この表現いいな!に出会ったら、ピックアップしておくのもおすすめです。

仕事に活かすための効率読書法

ビジネス書を読む人は、何かを学び取りたいと思って読むものですよね。
本を手に取ったときは、何かを知りたい、解決したいと思っていても、読み終えてそれで終わりではもったいない。
せっかく読んだ本の内容を少しでも仕事に活かしたいですよね。
読書を効率的にするコツを紹介します。読んだことを忘れにくくして、仕事に活かせる機会を増やすための参考にしてください。

質問を考えて攻めの読書をする

ビジネス書から使える知識を得たい場合は、その本を読もうとする目的をはっきりしておくことです。
つまり、読んでから活かすではなく、活かす場面や何を知りたいのかを考えてから読んでみましょう。
本に対して質問をいくつか(もしくは大量でも)考えておくことで、その答えを得るためのアンテナが張られます。
答えを見つけて、ここだ!と思えると内容が記憶に残りやすいのです。
何となく読み進めるより効果的です。

アウトプットを前提に読んでみる

ビジネス書から得た知識を、誰かに説明したり、教えることを前提に読み進めてみてください。
読書をインプットで終わらせないためにはとても役立つ読み方です。
アウトプットを前提に読んでいくと、知識の吸収力も上がると言われています。

きちんと理解していないと、まとめたりや説明したりすることができないものです。
得た知識の理解度を測るためにもおすすめの方法です。
周りの人に話してみたり、ブログに書き残したり、何を得たかを考えてそのことがスラスラ出てくるかチェックしていくといいですね。

読書記録の大切さ

上の項目のアウトプットの方法のひとつに読んだことを記録していく方法もあります。
できれば、手書きで書くことをおすすめします。
専用のノートを決めたり、手帳に書き込むのもあり。
目で読んだ情報を書くことでさらに記憶にすり込むことができます。
本からの知識を素通りしないための確実な方法です。

読んでいて「へー」っと思っても記録しないと、読み終えた頃には忘れているというのはよくあること。
実践には移せませんよね。記録に残すと、その先の行動への意識も高まり、具体的な行動にも落とし込みやすくなるのです。
本の中から抽出した内容をいつでもすぐに見返すことも可能ですよね。
感じたことを添えておくと見返したときの記憶がさらに定着しやすくなるでしょう。

時短読書で仕事での実践に直結させる

読書する時間がない!と感じている人のために、短時間でも仕事での実践に結び付けやすい読み方を紹介します。
読書量が多い人、たくさん読みたいと思っている人にも有効な方法です。

必要だと思える部分を拾い読み

本を読むこと自体が好きな人は、どんな本も始めから終わりまできっちり読む習慣が付いているかもしれません。
小説を読む場合は、映画やドラマと同じように最初から読んで、次はどんな展開になるのかな?と楽しみに読み進めるものですよね。
そうしないと随所での感動が薄れてしまうこともありますよね。

でも、ビジネス書に関しては、最初から最後まで読み込まなくても、自分にとって効果的な部分をピックアップして読むこともおすすめです。
自分にとっての効果的な部分は、目次を活用しましょう。
目次を見てから読むというだけでも吸収率は変わると言われています。
その中でも自分が知りたい、興味が湧くものをピックアップして、そこから読み進めてみましょう。

拾い読みとも言われます。ビジネス書には、現在の自分には難しく感じられる部分がよくあり、難しい部分は記憶に残りにくく、読んだとしても実践には落とし込みにくいです。
それよりも自分に必要な部分を入念に読んで理解するほうがずっと効果的。
読む量が少なくなれば、読み返すことも苦にならないでしょう。

価値観の異なる本にも興味を持とう

たくさんのビジネス書に触れている人は、本の傾向が偏らないように心掛けてみましょう。
例えば、お気に入りの著者だけでなく、同種の内容でも他の著者の観点にも触れると、その違いによってさらに思考力が高められますし、自分の知識が安定を助けてくれます。
新たな疑問に出会うことを可能にします。

業界や分野の異なる本も読むこともおすすめ。
偏った分野に没頭するのもいいのですが視野が狭くなりがちです。
仕事での考え方や発想を柔軟にすることにも役立っていくでしょう。
自分の専門との共通点が見つけられることもありますし、周りの人とのコミュニケーションにもきっと使える場面がありますよ。

仕事のための読書は深く効率的に

仕事に活かそうと思う読書なら、深く読んで、記憶に残して、実践に移せることが条件と言えそうです。
そのためには、最初から最後まで読むというのはあまり効率的ではありません。
ビジネス書を読む感動は、疑似体験のそのときではなく、実践してみて成果に繋がったときと考えておきたいですね。

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