福利厚生のひとつ、カフェテリアプランってどんな制度?
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企業が従業員に対して通常の賃金・給与にプラスして支給を行う非金銭報酬である福利厚生。
就職活動を行う中で誰もが希望する企業に対して注目するポイントの一つであるともいえる、この福利厚生ですが、近年その福利厚生の中でも「カフェテリアプラン」という制度に注目が集まっていることをご存知でしょうか。
今回は、近年よく耳にする「カフェテリアプラン」についての詳細や、カフェテリアプランを導入することで得られるメリットについてご説明していきます。
目次
カフェテリアプランは福利厚生の制度のひとつ!
「カフェテリアプラン」という言葉だけ見ると、何だかおしゃれなイメージを持つ方が多いかもしれません。
近年、求人情報誌や求人票また企業ホームページや企業紹介の福利厚生欄で見かけることが増えてきたこの「カフェテリアプラン」という言葉は、福利厚生の制度を表す言葉なのです。
カフェテリアプランってどういうものなの?
では、この「カフェテリアプラン」とは一体どのような制度なのでしょうか。
福利厚生は企業に入社した際に利用できる便利な制度ですので、しっかりと要点を押さえておき入社後には活用できるようにしておきましょう。
制度について詳しく知ろう!
カフェテリアプランとは、企業があらかじめ用意している多様な福利厚生メニューやサポートの中から、労働者が自身に必要なものを選び利用する制度のことです。
利用にあたって労働者は企業より福利厚生を受ける際に必要なポイントを付与され、メニューやサポートに応じたポイントを消費することでその制度を利用することができます。
近年、日本でも導入する企業が増加しています
このカフェテリアプランですが、もとはアメリカで1980年代に生まれた制度なのです。
しかし、近年日本でもワークスタイルの多様化に併せて導入する企業が増えてきています。
ちなみにカフェテリアプランという名称については、カフェテリアで好きな飲み物や食べ物を選ぶスタイルに由来していると言われています。
カフェテリアプランはどんなところが良いの?
カフェテリアプランという制度についてはわかりましたが、一体この制度にはどのようなメリットがあり日本で導入する企業が増えているのでしょうか。
実はカフェテリアプランを導入することで企業側と労働者側の双方にメリットがあるのです。
ここからは導入によるメリットを詳しく見てみましょう。
従来と違って福利厚生の偏りが無くなる!
まず一つ目のメリットは通常の福利厚生と違い、そのサービスやサポートを受けることが出来る対象者に偏りが無くなるという点です。
企業があらかじめ用意する福利厚生の場合、自身が利用したいと思うサービスが無い、サービスの受給対象では無いと言った際にサービスを利用することが出来ませんでした。
そのため、福利厚生を受ける社員に偏りがある状態になってしまっていたのです。
しかし、カフェテリアプランを導入すれば自身でメニューを選択するため、社員の偏りが無くサービスを受けることが出来るのです。
自分にあったメニューを選べる!
また、企業があらかじめ用意している福利厚生と違い、自身の仕事や生活に必要なサービスを自身で選択できるというメリットがあります。
これにより、労働者本人やその家族にとって本当に必要なサービスを受けることが出来ますし、生活の変化に応じてメニューの見直しを行い、その都度必要なサービスを選択することが出来るようになるのです。
ポイント制度で予算上限の確立が出来る!
カフェテリアプランは労働者側のみでなく、企業側にも大きなメリットがあります。
それは福利厚生に伴う予算管理を安定させることが出来るという点です。
カフェテリアプランでは金額に応じたポイント設定をし、労働者に対して一定額でのポイント付与を行うため、福利厚生予算の上限を確定することが出来ると言われています。
メリットはいっぱい!でもデメリットは?
このようにカフェテリアプランには大きなメリットがありますが、一方でデメリットはあるのでしょうか。
良い点ばかりが目立つ制度ではありますが、もちろんデメリットは存在します。
では、一体どのようなデメリットが存在するのでしょうか。
せっかくのポイントを無駄にしてしまう場合も
カフェテリアプランによって付与されたポイントは管理面の問題から多くの企業で、翌年度への持越しが出来ない場合がほとんどです。
そのため、せっかく付与されたポイントを消費すること無く、そのままポイントが消滅してしまうこともあります。
使い残したポイントは金銭や他の物へ交換することは出来ないため、無駄にしてしまう人が発生する可能性があるのです。
企業側でのポイント管理も大変!
また、企業側にとっても多くの社員の煩雑なポイント利用を管理することはとても大変なことです。
ポイント管理には新たなシステム導入を必要とします。
この問題の解決にはシステム全体をアウトソーシングする方法があり、承認からポイント管理など制度に関わる業務を全て委託することで企業側の負担を軽減することもでき、実際にアウトソーシングを利用する企業も存在しています。
大切なのはカフェテリアプランの導入後
いくつかのデメリットがあるとはいえ、カフェテリアプランは企業側と労働者側のどちらにも多くの利点がある福利厚生制度となります。
とても便利でメリットも多いこの制度ではありますが、大切なのは導入後の活用促進だと言われています。
せっかくメニューやサービスが充実していても労働者側での使用が無かったり、ポイントの使い残しが多い場合その意味は無くなってしまいます。
企業側は労働者が利用しやすい環境を作り、利用をサポートしていくことが大切です。
また、労働者側も積極的に制度を利用することが大切となってきます。
新しい福利厚生の形「カフェテリアプラン」を活用しよう
いかがでしたか。
近年耳にするカフェテリアプランは労働者にとって、とても便利な制度であると言えます。
しかし、充実したサービスであってもそれを利用しなければ何も意味はありません。
カフェテリアプランを導入している企業の場合、積極的にこの制度を利用していくことが大切と言えるでしょう。
また、当制度を導入している企業への就職を検討している人は具体的にどのようなサービスを受けることが出来るのかをしっかりと調べ、自身がどのようなサービスを利用したいか、利用することで今後の生活がどのように変わるのかを検討しておくと良いでしょう。
新しい福利厚生の制度である「カフェテリアプラン」をぜひ活用してみてください。
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