ビジネス英語の聞き取りに必要なものとは?
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ビジネスシーンでは、英語の4技能のうち、リスニングとスピーキングが重要。
「読み」「書き」は、時間が掛かってもツールが使えますが、「聞く」と「話す」はリアルタイムですよね。
現場では、どうしても自力でこなさなければなりません。
ここでは、仕事に役立つリスニング力の強化法についてお伝えしていきます。
目次
ビジネスでの英語の会話でありがちなタブー
職場で英語での会話をしているとき、日本人がやってしまいがちな聞き取りに関するタブーがあります。
会話でのリスニングが難しいと感じている人も、これから仕事で英語が必要になるという人も、ぜひ、心に留めておいてください。
分かったふりをする
分かったふりをするというのは聞こえが悪いですが、悪気がなくても、無意識でも、日本人にはよくあることといわれています。
一つは、相手の話の流れを過度に尊重し、遠慮が出てしまうことです。
相手の話している内容が分からなくても、相手の話を遮ってはいけないと感じて聞き続けると、理解できる部分での解釈しかできません。
それを解決できれば、聞き直しが多くなって時間は多少かかるようになっても、相手の話が理解できないということはなくなります。
聞き取れなかった単語をそのままにするということもないので、リスニング力も上げることができるでしょう。
二つ目に、「YES」の使い方です。
日本語の「はい」は、単なる「相づち」のときにも使いますよね。
一方で英語のYESは、呼ばれたときの返事、賛成や承認として使われるものです。
日本人はそれを知らずに、相槌のつもりで話の途中でYESを言い続けることがあります。
このことが英語で会話する相手を混乱させることになるでしょう。
相手の話を聞くときには、YESと相づちを区別しなければなりません。
完璧に聞こえることの勘違い
きちんと聞こうとすることは大切なことです。
しかし、本来の英語の発音に慣れていないと、完璧の勘違いが起きてしまいがちです。
Check it out!という英語を、一つ一つの単語の音で聞こえるはずだという勘違いです。
Check it outは、「チェック・イット・アウト」より、「チャキラゥ」に近い音に聞こえるはずです。
「チェキラゥ」に聞こえることが正常で、「チェックして!」という意味が浮かぶのがリスニング力です。
インプットのときに、単語の発音だけでなく、文章になったときの音の変化を知っておく必要があります。
様々な英語に触れてリスニング力をあげよう
ビジネス英語はテストのための英語ではなく、現場で英語を話す人たちとのリアルなコミュニケーションの中で使っていくものです。
テストでは、合格できたり良い点数が取れたりしても、仕事になると難しく感じることがあります。
英語力が低いとか、仕事ができないという理由ではないことも多いのです。
標準英語を話す人に出会うことは稀
世の中には、さまざまな種類の英語のテストや資格があります。
受験するときには、英語教材やツール、対策用の参考書などで学習を進めるでしょう。
そんなときに触れる英語は、現実世界の英語より、きれいで、クリアで、ゆっくりのものが多いようです。
リアルな英語は、もっと多種多様です。
ネイティブでもノンネイティブでも、様々な声と、アクセントとイントネーションがあります。
ニュースのアナウンサーのような標準の英語を話す人たちに出会う確率は、とても低いです。
関わる国のアクセントに慣れる
国ごとにもアクセントや話し方が異なってきます。
日本人の私たちにも独特のジャパニーズアクセントがあります。
中国やインドの人たちは、英語を聞くだけで国籍がわかるほどの話し方をする人も多いです。
アメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語圏でもかなり違ってきます。
仕事で関わる国や人たちのアクセントに耳が慣れると、コミュニケーションはスムーズになるでしょう。
多国籍な英語に触れる方法
この先、どんなアクセントを持つ外国の人たちに接していくかは未知ですし、無限に可能性はありますよね。
多くの国で話される英語を聞くにはどんな方法があるでしょう。
多くの国の人と話す機会を増やす
都市部なら外国人の集まる場所に出かけてみましょう。
オンライン上での交流なら、時間をやり繰りできれば場所はどこにいても可能になります。
海外旅行も、その国の人の英語に触れるチャンスですね。
英語学習をしているなら、スクールの先生や教材の英語に留まらないことをおすすめします。
YoutubeやTEDもおすすめ
スピーキングはきれいな標準を基準にした学習がいいのですが、リスニングに関しては、多くの音を仕入れておくことが、仕事に役立つリスニング力を高めるでしょう。
その国の人と仕事をしなければ無駄なのでは?という心配はいりません。
何とか聞こうと、聞き耳を立てることがリスニングの強化に繋がっていくのだそうです。
オンライン上にも、世界中の英語が聞けるメディアが揃っています。
Youtubeの動画やTEDのサイトでは、世界中の人の英語を聞くことができます。
アクセントも、話し方も、スピードもそれぞれに異なり、リスニングのトレーニングとしておすすめの媒体です。
英語のリスニング上達を助けるトレーニング方法
最後に、リスニング力の向上を助けになるトレーニング方法をご紹介します。
リスニングを伸ばしたい人、リスニングに伸び悩みを感じている人も、やったことのない方法があればトライしてみてください。
英語の発音と変化を知る
自分が発音できない音は、聞くことができないといわれています。
英語を聞き流すだけでは、あまり身に付かないといわれる一因です。
英語には、日本語にはない音がたくさんあります。
文章になったときは、単語の音が変化することが多いので慣れることが大切です。
消える音、変わる音を注意深く聞き、自分でも真似ることを繰り返しましょう。
聞こえたように英語を書き出すディクテーションを行うと、英語の音の変化を認識しやすくなるでしょう。
かたまりで聞ける知識を増やす
英語を単語レベルではなく、かたまりレベルで掴むことに慣れるとリスニングが向上します。
日本語の語順でいちいち頭の中で行ったり来たりしながら訳していると、その間に聞こえることに集中できないのです。
文章をかたまりで掴めると、相手が何を言いたいのかが見えてきやすいのです。
かたまりを一つ一つの表現として覚えていくことを有効にする、二つの効果的な方法をご紹介します。
スラッシュリーディング
スラッシュリーディングには、書いた(書かれた)文章が必要になります。
読む練習なのでは?と心配しないでください。
スラッシュリーディングは、リーディングだけでなくリスニングも強化できます。
誰が、どうした、何を、どのようになどを、文の中で「/」で区切っていきます。
かたまりを意識すると、どの要素がどの順番で並んでいるかが感覚的に掴めてきます。
(最終的に、スラッシュを書きこまずとも自然にかたまりを掴めるのが理想)
英語を英語のままで理解するトレーニングになります。
リピーティング
リピーティングとは、英語を聞いて、覚えきれる長さで、音声をいったん止め、発音していくというトレーニングです。
このとき、英文は見ないようにしましょう。
音声を聞いてから、発声までの間、聞こえてきた音を記憶することが必要になります。
これが、集中力を高め、記憶力を向上させることに繋がっていくようです。
覚えていないということは、聞き流れてしまっているということです。
発声する英文が合っているかを確認します。
繰り返していると、英語のパターンが、だんだん刷り込まれていきます。
リスニングの際に「置いてきぼり」になることが減っていくのです。
英語のリスニング力UPでビジネスシーンでの聞き取りに役立てよう!
英語のリスニングでは、聞こえてくる英語の音をきちんと聞き取ることができ、その意味を瞬時に思い浮かべることができることが重要です。
リスニングは、音と意味の記憶の集積で成り立つともいわれています。
闇雲に大量な英語を聞く前に、まずは意識した学習が有効のようです。
またビジネスシーンではわかったふりをするのに気を付けて、積極的に聞き取りを行いましょう。
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