派遣の契約とは?素朴なギモンを徹底解説!
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
今までなかった職種がちらほら目立ち始め、働き方も多様になりつつあるこの時代。
派遣にネガティブな考えを持っている人は少数派になりつつあります。
そこで今回は派遣契約にスポットを当て、皆さんが抱きやすい疑問を解説したいと思います!早速みていきましょう!!
また、楽天リサーチ株式会社が以前調査した派遣に関する報告書がありますので派遣を検討している方は参考にしてみてください。
参考資料派遣労働者実態調査の結果報告書
目次
派遣の契約期間とは?最長どれくらいまで可能なの?
契約期間は「1か月」「3か月」「半年」「一年」とあります。
だいたい多いのが、3か月契約でそれを年に4回更新するやり方です。
また、派遣について定めている労働者派遣法(通称、派遣法)によると派遣社員が同一現場で働けるのは最長3年と定められています。
ただし、課を変えたり、過半数労働組合に聴取をしなければならないなど条件はありますが、最長3年の壁を越えて働く手段はあります。
詳しくは、下の関連記事をご覧ください。
派遣の契約書の形式や内容とは?
あなたがある企業で派遣をする際に結ぶ契約書は2種類あります。
- 基本契約書
- 個別契約書
基本契約書
派遣社員を派遣先に派遣する前に、派遣先企業と派遣元で取り交わされる契約です。
派遣法で義務付けられていませんが、商取引における慣例としてほぼ100%締結されます。
基本契約書の内容は
- この契約の目的
- 委任規定
- お金のこと(派遣料金設定(集計方法、締め日など)、損害賠償)
- 契約解除
- 守秘義務
- 契約の有効期限
などです。
個別契約書
派遣社員を派遣先に派遣する前に、派遣先、派遣元と派遣社員個人が交わす契約書です。
派遣法により締結が義務付けられており、その内容も細かく決められています。
以下がその主な内容です。
- 派遣社員が従事する業務内容
- 派遣社員が労働者派遣に係る労働に従事する事業所の名称及び所在地その他派遣就業の場所並びに組織単位
- 労働者派遣の役務の提供を受ける者のために、就業中の派遣労働者を直接指揮命令する者に関する事項
- 派遣の期間及び派遣就業をする日
- 派遣就業の開始及び終了の時刻並びに休憩時間
- 安全及び衛生に関する事項
- 派遣労働者から苦情の申出を受けた場合における当該申出を受けた苦情の処理に関する事項
- 派遣労働者の新たな就業の機会の確保、派遣労働者に対する休業手当等の支払に要する費用を確保するための当該費用の負担に関する措置その他の労働者派遣契約の解除に当たつて講ずる派遣労働者の雇用の安定を図るために必要な措置に関する事項
- 九 労働者派遣契約が紹介予定派遣に係るものである場合にあつては、その職業紹介により従事すべき業務の内容及び労働条件その他の当該紹介予定派遣に関する事項
(労働者派遣法第26条より)
派遣社員と契約社員の違いは?
よく聞くふたつですが、両者を混同してしまっている人が少なくありません。
両者の違いはズバリ「雇用形態」です。
まず、派遣社員は派遣元と契約をして、そして派遣先に労働を提供します。
つまり雇用されているところと、実際に働いているところが違うわけです。
対して契約社員は、雇用されるところと実際に働いているところが一緒になります。
つまり直接雇用されているんです。
似ていますが、こういう違いがあるんですね。
派遣契約と業務委託契約の違いとは?
こちらの違いもズバリ「雇用形態」にあります。
まずは派遣契約から。
派遣契約の場合、派遣社員の人が派遣元と雇用契約を結び、派遣先に派遣されます。
対して、業務委託契約はどうでしょう。
業務委託契約は大きくわけて「請負契約」と「委託契約」の2種類あります。
「請負契約」は「最終的に注文した物を作ることで完了する」契約のことです。
「委託契約」とは秘書やや受付など「その一定の行為をすることで完了する」契約のことです。
成果物を作る、行為をすることが目的ですので、ここに雇用契約はありません。
派遣契約の途中で解除されることはある?
派遣契約の途中で解雇される場合はあります。
その場合は、2種類あり1つ目が会社側の都合によるものです。
会社の都合とは具体的にいうと会社の経営難などで人件費削減を余儀なくしなければならないときです。
2つはあなたが最初に交わした契約書に書いてある解雇項目にあてはまる行為したときです。
解雇項目はその企業によって微妙に違ってきますが、おおむねその企業の企業利益に悪い影響を与えるような行為をした場合や、器物損害が挙げられます。
派遣契約終了から契約更新の流れとは?
通常派遣契約が終了する1か月前を目途に派遣元会社(派遣先会社ではない!)から契約更新の意思があるのが確認されます。
これは口頭での確認が多いですが、書面でする場合もあります。
意思確認の際、一緒に次期契約の期間を告げられることが多いです。
また、必ずしも、契約更新の意思確認が行われるわけでなく、あなたが契約期間の間に企業側にもう来てほしくないと思われたら終わりです。
契約更新のためにも今一度自分のふるまいを振り返ってみましょう。
派遣の契約についてのまとめ
- 派遣の契約書は「基本契約書」と「個別契約書」の2種類がある。
- 「基本契約書」は企業間で、「個別契約書」は企業と派遣社員が結ぶ。
- 契約期間はまちまちで、「1か月」「3か月」「6か月」「1年」であることが多い。
- 派遣契約は最長3年である。
- ただし、労働派遣法に定める所定の条件を満たせば、3年以上在籍することが可能である。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitter で仕事を旅するキャリアジャーニーを
フォローしよう!